国際観光プロモーション事業紹介

インバウンド市場セミナーの実施


【インバウンド市場セミナーを実施しました】
~講演テーマは「フィリピン訪日市場の現地最新動向」と「インバウンド観光活性化のポイント」~

 
8月7日(金)、当財団の会員団体、および、関西地域の旅行会社、ホテル、鉄道等観光関連事業者を対象とした「インバウンド市場セミナー」を実施しました。今回は講師として、有限会社サウスバウンド 営業課長 川上 浩一氏と、株式会社ジャパンインバウンドソリューションズ   代表取締役社長 中村 好明氏をお迎えし、川上氏には「フィリピン訪日市場の現地最新動向」、中村氏には「インバウンド観光活性化のポイント」というテーマでご講演いただきました。
 川上氏は講演の前段で、フィリピンに関する基礎知識として、フィリピンの人口やGDP、年間可処分所得分布等、同市場のデータや特色、同国民の対日感情や国民性等について解説し、また、2014年11月に実施されたビザ取得に係る変更点やフィリピンの人びとが旅行に行くまでの通常の手続きやスケジュール等を紹介されました。同国では今後2050年頃までの人口、所得、中間層~富裕層人口の増加に伴い、長期的に訪日旅行客の増加が予想されるが、その一方で、日本に関する情報は十分ではなく、旅行会社でさえ東京と大阪の位置関係も十分把握していないこともあり、定番のコースばかりが売られることになるだろうと指摘。そこで、フィリピン向けプロモーション活動で最も重要なことは、各地域の魅力や特徴について、まずは十分な情報を与えることだと述べられました。効果的な取組みの一例として、旅行博覧会、説明会等を活用した旅行会社への情報提供、旅行会社と協力した雑誌、新聞、テレビ等での宣伝広告を挙げ、一般消費者への情報提供手段としては、フェイスブック等での口コミの重要性についても強調されました。
 中村氏は、講演の冒頭で、「インバウンド」、「観光」、それぞれの言葉の語源を説明。「『インバウンド』とは、日本に集まってくる人、物、金、情報のベクトルの全てであり、『観光』とは、レジャーだけでなく、ビジネスやVFR(Visit Friends and Relatives)も含まれる。すなわち、人びとが国境をまたぐ全ての交流活動を表す」と述べ、言葉の本来の意味を正確に理解することが必要だと強調されました。これらを認識した上で、「インバウンド2.0」から「インバウンド3.0」へのパラダイムシフトが必要だと述べられました。昨年、訪日旅行客数が1,300万人を突破し、新免税制度も施行されたことで、大都市圏から地方にも広がりを見せている「インバウンド2.0」。中村氏は、「21世紀を超えて次世紀以降も持続可能な『サスティナブル』な社会を創造する『インバウンド3.0』を迎える必要がある。インバウンドは最強の新規事業であり、国内のマーケットの穴埋め的発想ではだめ、適切な投資が必要である」と力説されました。
 次回のセミナーは来年2月実施を予定しております。ご期待ください。

 
 
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サウスバウンド
川上 浩一氏
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ジャパンインバウンドソリューションズ
中村 好明氏