2012/08/24発行

「コスモス国際賞」は、アリ研究の博士に

 国際花と緑の博覧会記念協会(大阪市)は、米国ハーバード大学名誉教授エドワード・オズボーン・ウィルソン博士(83)=写真=を2012年(第20回)「コスモス国際賞」の受賞者に決定した。
 ウィルソン博士は、社会性昆虫のアリの分類や生態の研究を通して社会生物学という新しい学問分野を創始。その科学的知見を活かして人間の起源、人間の本性、人間の相互作用の研究に努めた。また、生物多様性保全や環境教育を推進する実践家として知られている。  
 同博士が議長を務めた全米科学アカデミーのシンポジウムで初めて「生物多様性」という言葉が使われたため、「生物多様性の父」と呼ばれている。
 同賞は、大阪で1990年に開催された同博覧会の基本理念を継承、発展させるため、「自然と人間との共生」というテーマで、地球的視点から優れた研究活動や業績を顕彰するもので、1993年に創設された。
授賞式は10月29日に大阪市内で行う予定。

問い合わせ先 : 国際花と緑の博覧会記念協会 コスモス国際賞事務局
電話/E-mail 06-6915-4513
URL http://www.expo-cosmos.or.jp/
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エドワード・オズボーン・ウィルソン博士

おもろい関西体験型ツアーを、アジアの観光客へ

 JTB西日本は、アジアから関西を訪れる個人旅行客向けに体験型ツアーの販売を始めた。約50種類のプランを用意し、関西の魅力を体験してもらう。関西空港で就航が相次ぐ格安航空会社(LCC)を使って年々増えるアジアからの個人旅行客を取り込み新しい顧客の拡大を図る。
 ツアー名は「EXPERIENCE(エクスペリエンス=体験) KANSAI」。世界遺産の寺院巡りや座禅体験、和装ウエディングの写真撮影、神戸港・明石大橋クルーズ、大阪・新世界での串カツ食べ歩き、たこ焼きのサンプル作り、住之江ボートレース観戦などのメニューがある。
 繁体字、韓国語、英語を併記したパンフレット(写真)を、関西空港やホテル、駅などの観光案内所に置き、電話で受け付ける。2013年度にはインターネットや現地旅行会社での販売も始める予定である。
 日本政府観光局(JNTO)の推計では、2012年1~6月にアジア(韓国、台湾、中国、香港)から来日した人は、東日本大震災や円高の影響で落ち込んだ2011年に比べて140.2%、2010年と比べて95.4%と震災前の水準をほぼ回復した。来日客総数に占めるアジアからのシェアは64.8%と高い。
 同社の高橋広行社長は「アジアからの旅行客は今後個人化が進む。関西らしいコンテンツをそろえ、個人旅行客を呼び込む仕掛けをしていきたい」と話した。

問い合わせ先 : JTB西日本 SUNRISEセンター
電話/E-mail 078-341-1413
URL https://www.jtbitdw.info/experience-kansai/index.html
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微量の血液で大腸がん診断-神戸大

 神戸大学の吉田優准教授らの研究チームは、微量の血液から大腸がんを早期に発見する新たな診断法を開発した。
 大腸がんは、日本人の食生活の欧米化によって急増しており、現在、がんでの死因で、男性が第3位、女性が第1位である。大腸がんは、早期発見できれば、ほぼ完治できる病気であるにもかかわらず、初期の段階ではほとんど自覚症状がないこと、更に、従来の便潜血検査、腫瘍マーカー検査などの検査方法では早期に正確に診断することが困難なため、死亡率も増加していくと考えられている。
 同チームは大腸がん患者と健常者60人ずつの血液中の血清代謝物の量を分析。アミノ酸の一種「アスパラギン酸」など4種類の物質の量が大腸がん患者に多いことを発見した。得られたデータをもとに、大腸がん診断予測式を作製。検定試験においても、早期の大腸がんを8割以上の確率で発見できることを確認した。
 必要な血液量も数滴ほどと微量で患者の負担も軽い。今後、医療機器メーカーと連携し実用化を目指す。

問い合わせ先 : 神戸大学 大学院医学研究科
電話/E-mail 078-382-6305
URL http://www.med.kobe-u.ac.jp/metabo/index.html
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   吉田優准教授
 

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