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「横尾忠則現代美術館」が11月3日にオープン

 兵庫県出身の世界的美術家、横尾忠則(よこおただのり)の作品・資料約3,000点を収蔵する横尾忠則現代美術館の開館を記念し、横尾忠則展「反反復復反復(はんはんぷくぷくはんぷく)」を開催する。

 横尾忠則の作品の大きな特徴として、ある特定のモチーフが繰り返し何度も描かれることがあげられる。例えば60年代の代表的な絵画シリーズ「ピンクガールズ」。赤味を帯びた肉体と青空とのコントラストや、挑発的な女性の姿態が強烈な印象を与える作品群は、90年代に突如再生産され、近年にいたるまで断続的に描き続けられている。また2000年以降の代表作、「Y字路」シリーズについても、気に入った場所が何度も描かれている。全く同じ構図でありながら、町並みの変化や、季節ごとの樹木の成長具合など、あたかも定点観測するかのように、微妙な差異が描き分けられているのだ。同様の例は枚挙にいとまがなく、あたかも音楽における“主題と変奏”を想起させる。

 元来、横尾芸術においては、既存のイメージを描き写すこと=“模写”が極めて重要な要素のひとつである。さらに、自らの作品をも“模写”の対象とする態度は、極めて独特である。それは単なる自己模倣ではなく、いわば確信犯的な営みであり、「作品は年代を追って展開するもの」、あるいは「美術作品にとって、唯一無二のオリジナリティこそが重要である」といった常識に対する、批判精神に裏打ちされているといえるだろう。
 今回、本展のために新たに制作された新作を交え、時空を超えて執拗に反復を繰り返す、横尾忠則の独自の絵画世界に迫る。

□ 開館記念展I 横尾忠則展「反反復復反復」
□ 2012年11月3日(土)~2013年2月17日(日)
□ 横尾忠則現代美術館
 〒657-0837 兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30

 
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《人生にはゴールがない》2005年
国立国際美術館蔵
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《お堀》 1966年
徳島県立近代美術館蔵
 
問い合わせ先 : 横尾忠則現代美術館
電話/E-mail 078-855-5602