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大阪大、折り畳み式の新デザイン注射器開発―途上国の感染症予防

発展途上国でワクチンの絶対量が不足し、届けられたワクチンについても運用上の問題が指摘されている中、大阪大学未来医療センターはこのほど、安全・簡便に予防接種ができる新しいデザインの注射器を開発したと発表した。
 新注射器は紙の台紙に、ワクチンを入れる十円玉大の樹脂製容器と針を取り付けた構造。紙箱から折り畳んだ台紙を取り出して広げると注射器になる。扱い易いので医療従事者でなくても使える。使い終わって箱に戻すと再び取り出しにくく、針が刺さる事故が起こりにくい。ワクチンもあらかじめ容器内に入っており、使い回しによる感染も防げる。今後、世界保健機関(WHO)や国際協力機構(JICA)、国、企業などと協力し普及を目指す。
 発展途上国でワクチン接種や災害医療救援などをデザインの観点からシステム化するプロジェクト「PKD(ピース・キーピング・デザイン)」の一環として、工業デザイナーとして活躍する川崎和男教授と澤芳樹センター長らが協力して作った。
 
問合せ先:大阪大学ピース・キーピング・デザイン事務局
電話:06−6879−4237
URL:http://www.design.frc.eng.osaka-u.ac.jp/