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がん病巣への動体追尾放射線照射機能を開発 世界初―京都大、三菱重工業

京都大学はこのほど、呼吸などによって揺れ動くがんをリアルタイムで追尾しながら、放射線を連続照射して治療する装置を三菱重工業(本社:東京都港区)と共同で開発した。世界初。
この装置は、2対のエックス線でがん病巣周辺を透視し、その位置情報をコンピューターで処理、細かく首を振る小型装置から動きをとらえたがん病巣にエックス線を照射する。0.1ミリ単位で狙いを絞れるため、強い放射線を使えるなど効果的な治療とともに、健全な組織への放射線障害を回避でき、患者への負担が大きく軽減されるという。
京都大学大学院医学研究科の放射線治療に関する医学的な支援と、三菱重工が持つ工作機械分野での精密位置検出技術(位置決め)や新聞輪転機の色ムラ検出のための画像処理技術(追尾技術)などの要素技術により開発を進めてきた。
神戸市が整備を進める神戸医療産業都市(神戸市中央区)に位置する先端医療センターに設置、患者への治療に試験的に使い2005年度中の実用化をめざす。
問い合わせ先:京都大学総務部広報課
電話:075−753−2071