KANSAI Close-up

世界初 SPring-8のX線を用いてDNA1分子の動きを原子の100分の1の精度でキャッチ

高輝度光科学研究センター・放射光研究所(兵庫県三日月町)の佐々木裕次副主幹研究員と、理化学研究所・播磨研究所(同)の足立伸一先任研究員らのグループは、大型放射光施設(SPring-8)のX線を用いて、世界で初めてDNA1分子内のブラウン運動を、原子の100分の1の精度(ピコメートル精度)で実時間計測することに成功した。
研究グループでは、長さ約6ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)のDNA1分子に、非常に結晶性の良いナノ結晶(直径15ナノメートル)を1個ソフトに標識。そのナノ結晶からのX線回折斑点を指標にDNA1分子内のブラウン運動をピコメートル精度で大型放射光施設を利用して実時間計測した。
この研究結果は、生体分子最小単位である1分子、特に1分子内部の生きた姿を超高精度で捕らえることを初めて可能にしたものであり、生体分子の多様な機能の解析促進につながるものと期待されている。