KANSAI Close-up

伝統建築を先端技術で実現した神宮外宮神楽殿が竣工 清水建設

清水建設の設計施工により、日本古来の伝統建築を現代の先端技術で実現した神宮外宮神楽殿(三重県伊勢市)がこのほど竣工した。
この神楽殿は、百年余りの歳月を経て老朽化が進んだ旧神楽殿を解体し、全面的に建て替えたもの。延床面積は1,489平方メートル。設計にあたっては、木造の旧神楽殿のデザインを踏襲することとしたが、現在の建築基準法では延床面積が1,000平方メートルを超える建物は木造では建築できないこととなっている。そこで、鉄骨造を構造体に採用しつつ、外観・内観とも木造の伝統美を追求、実現した。また、伝統建築の中で最もデザインが難しいとされる屋根の軒反りは、同社が実用化した「軒反り作図システム」を活用し、反り具合を決めた。 このほか、建築地の3本の楠の大樹の保存と建物との調和、古材の再利用、組み立てと取り外しを容易にして建物の長寿命化を図る伝統建築の考え方を採用するなど、さまざまな工夫が凝らされている。