KANSAI Close-up

HISTORIC KANSAI : おしゃれなまち 神戸

神戸は日本でも最もおしゃれな町で、日本人にも外国人にも人気がある。
1995年の阪神大震災の痛手から完全に回復したとはいえないが、かなりの復興をなしとげた。神戸を訪れる人は年々増加し、1999年には震災前と変わらぬ賑わいを取り戻して、21世紀へ新しい発展のスタートを切る、と期待されている。
おしゃれを演出する柱は、山の手の異人館街と、旧居留地を中心とする光りのオブジェ「神戸ルミナリエ」である。
異人館街の魅力は、震災前から知られている。神戸は幕末に開港地とされ、外国人が多数居住した。その仕事場や居住地は海岸近くの居留地に限られたが、明治、大正にかけ、彼らは欧米並みの高涼の地を求めて、山の手に住居を構えるようになった。それらの建物は19世紀末から20世紀初頭の建築技術の粋をこらし、エキゾチックな魅力をたたえ、現在も市民や観光客に親しまれている。またその一帯は、欧米諸国がアジアへ進出した時代の風俗や生活様式を伝える歴史遺産としても尊重されている。
一方、旧居留区は前述のとおり欧米諸国に提供された土地で、日本では珍しく、地域全体が本格的な都市計画によって造られた。現在も神戸の中心地で、震災後ここに「神戸ルミナリエ」と名付けられたイベントが発足した。ルミナリエは電飾を意味するイタリアの古語。無数の電球をちりばめたア−チやオブジェで街を飾り、災害を偲び、明日への希望をかきたてる催しである。
今年は「光の星空」をテーマに12月11日に始まり、25日まで行われる。光のトンネルを抜ける人々は、冬のファッションに身を包み、おしゃれの街らしい雰囲気を楽しんでいる。
歳末から正月へ、神戸の街はさらにおしゃれになる。(田中準造)