現場リポート


関西各地で動き出した「これまでとは何かが違う」芸術文化の新たな試み。 そんな現場の熱気を、この目で見て、肌で感じて、リポートします。

2012年

Vol.14 島まるごとミュージアムにむけて〜淡路島アートセンターの挑戦〜
Vol.14 島まるごとミュージアムにむけて〜淡路島アートセンターの挑戦〜
瀬戸内海最大の島である淡路島(兵庫県)は、本州と四国を結ぶ神戸淡路鳴門自動車道が縦断し、淡路市・洲本市・南あわじ市の3市に区分されている。古事記や日本書紀によると、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二神が天上の「天の浮橋」に立って、「天の沼矛(ぬぼこ)」をもって青海原をかきまわし、その矛を引き上げたときに、矛の先から滴り落ちる潮(しお)が凝り固まって一つの島となった。これが「おのころ島」で、二神は、その島に降りて、夫婦の契りを結んで、国生みをされた。そこで初めに造られたのが淡路島で、その後次々に島を生み、日本の国をつくられたとされている。2012年は、古事記が編纂され1300年となるため、島では、くにうみ講座などの催しが頻繁に行われるようになってきている。 淡路島は、日本古代から平安時代まで「御食国(みけつくに)」として、皇室・朝廷に海産物を中心とした御食料を納めていた。畜産・農業・水産など、肥沃な土地が豊かな恵みを育み、食材の宝庫となっており、今も第一次産業の占める割合が高く、食料自給率は100%を超えている。 明石海峡大橋が掛かったことで利便性の向上とともに、生産年齢人口(15〜64歳)は、急激に減少した一方、近年、島への移住や古民家の問い合わせが増えつつある。淡路島にどんな魅力があるのだろうか。
続きを読む


以前の記事へ