TOP
MENU
対談:関西には伝統工芸のエッセンスがある
取材:1996年3月
■日本との出合い、なぜ関西に

カドワラダー:僕は15・6才のころから日本に興味があって、山水画を描いたり父に日本刀を買ってもらったりしてたんです。日本のことをもっと知りたくて図書館で本を読みあさるうちに、茶器や漆器、生け花や掛け軸を知って、ますます面白くなって…。

ヘア:僕も14歳のときには、茶の湯のことを知ってましたね。当時のアメリカでは日本の雑誌とか写真集が人気だったんです。そういったもので茶道具などを知りました。その後ニューヨークで、茶の湯に関する*サーダラーの本に出合って、夢中になって読んだのを覚えています。その同じ年に父と日本や東南アジアを旅して回って、もうその時に決めました。日本で勉強しようって。

カドワラダー:きっとDNAが原因だろうね。

ヘア:お刺身も大好きだし。(笑)

カドワラダー:なぜ関西かというと、僕は平安時代や室町・桃山あたりの文化に興味があって、そういった時代の日本の文化にふれるには、関西それも京都が最高の場所だからです。京都にはお寺もあれば茶の湯もあるし御所がある。大阪や奈良も含めて関西は、江戸時代までに京都を中心として日本の伝統的な文化が生まれ育った地ですからね。歌舞伎について知るには東京だろうけど。

ヘア:お茶を習っているうちに掛け軸に興味を持つようになったんですが、京都のお寺で襖の修復作業を見て感動して、この技術を身につけようと思ったんです。やはり修復(表装)の技術を身につけるには、京表具すなわち京都ですからね。文化財がたくさんあって、勉強する材料にも事欠かないし。


*Arthur Lindsay Sadler



生け花次へ
ギャリ・宗可・カドワラダー
茶道裏千家
ギャリ・宗可・カドワラダー

1949年
 米国テキサス州に生まれる。
1975年
 テキサス州立大学卒業。
 文部省国費留学生として来日。
1977年
 茶道裏千家入門。
1982年
 裏千家国際部で茶道講師。
1988年
 茶名「宗可」をうける。
1992年
 茶道裏千家 準教授
アンドリュー・ヘア
文化財修復師
アンドリュー・ヘア

1963年
 米国コネティカット州に生まれる。
1979年
 エール大学日本語研究コース終了。
1983年
 同志社大学に留学。
1985年
 オービリン大学東洋学科日本史卒業。
1988年
 裏千家茶道専門学校みどり会卒業。
 サンフランシスコ市立アジア美術館
 などで美術修理研究。
1989年
 宇佐美松鶴堂(京表具)に入る。



All images Copyright. 1997 Kansai International Public Relations Promotion Office.All Rights Reserved.