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■中国・朝鮮半島・台湾にも共通する尺度
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古くから日本の建築で使われてきた長さの尺度「曲尺」は中国が起源とされ、日本に伝わり701年の大宝律令で日本の尺度として定められた。日本の曲尺の単位は「尺」「寸」「間」などで1尺は10寸、1間は6尺に当たる。この尺度は発祥地の中国はもちろん、韓国や台湾へも早くに伝わって古くから使用されてきた。現在もメートル法とともに必要に応じて使われ、日本海や東シナ海に臨むアジアの国々が千数百年にわたって建築に共用してきた尺度であるとされる。日本の曲尺の場合、1尺は約30.303cmで最小単位の1分は3mmに相当する。湿気の多い日本では木材の伸縮性が建築の際に問題となるため、この比較的大きな目盛りが適しているといわれる。
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■モデュールの先駆者・畳
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建築のモデュールとは、部材や空間の大きさを決めるときに基本となる寸法単位のこと。とりわけ第2次世界大戦後から世界的に注目され始め、今や産業界では不可欠のものとなっている。しかし日本ではすでに中世から同様のシステムがあった。即ち「畳」による建築の規格化である。この日本特有の床材は「京間」と呼ばれる関西畳の場合で、長さ6尺3寸(約190cm)幅3尺1寸5分(約95cm)。関東間や団地サイズなど多少違う大きさがあるものの、全国に共通していて、4畳半・6畳などというだけで子供にも部屋の大きさがわかる。また畳から柱と柱の間隔が決まり、建具(襖・障子類)の大きさも一定となった。日本の畳はモデュールの先駆けなのである。
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■暮らしやすさから生まれる寸法
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玄関の上がり框 |
町大工が家を建てる際に、昔から半ば習慣的に守られてきた寸法というものがいくつかある。例えば「玄関の上がり框(履物をぬいで最初に足を置くところ)は8寸(約24cm)以上の高さになると上がりづらい」「天井はその部屋の畳枚数×1分(3mm)のむくり(凸状の曲がり)をもたせると圧迫感がない」、また「軒と庇は半間(約90cm)縁側は3尺5寸から4尺(約105〜120cm)の幅にすると雨の日でも雨が吹き込まず、涼しい風が入り、冬も座敷に日差しが入る」など。これらの寸法は、大工たちの長年の経験に基づく寸法であり、科学的な裏付けのある尺度でもある。しかしそこには、住み手の暮らしに対する町大工たちの心配りが見えるのである。
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