Vol.10 No.448
(2003年10月29日
水曜日)
日本・中国のトップビジネスマンが講演・討論を行う「日中経済討論会」を大阪で開催日本・中国のトップビジネスマンや有識者が講演・討論を繰り広げる「日中経済討論会2003」が、11月6・7日に大阪国際会議場(大阪市北区)で開かれる。主催は、経済産業省、関西経済連合会、大阪商工会議所、関西経済同友会などで構成される討論会開催委員会。中国からは、国務院発展研究中心副主任・党書記の陳清泰氏らが、日本からは関西経済団体の首脳や松下電器副会長松下正幸氏、三洋電機相談役井植基温氏らが参加し、10年・20年先の両国経済を展望する。
兵庫県が「ひょうご産業ウィーク」で3つの国際イベントをリレー開催兵庫県は「〜21世紀を先導する〜ひょうご産業ウィーク」と題して、11月初旬に淡路島と神戸で3つの国際イベントをリレー開催する。ITを核とした県内産業の活性化を図る「ITあわじ会議」は、11月4・5日に淡路夢舞台国際会議場(東浦町)で実施される。当日は、韓国のIT企業関係者らを招いて、講演・討論を行う。 県と姉妹・友好提携している海外自治体などが、環境・産業の国際連携について討論する「国際連携兵庫会議分科会」は、11月4・5日に神戸国際会議場(神戸市中央区)で開かれる。 国内外の先端技術や新たな事業創出をもたらす製品などが展示される「国際フロンティア産業メッセ2003」は、11月6・7日に神戸国際展示場(同)で開催される。会場では「ひょうごITビジネスフェア」(神戸商工会議所主催)も同時に実施される。
RITEが和歌山・白浜町で二酸化炭素の海洋隔離技術に関するワークショップを開催地球環境産業技術研究機構(RITE、京都府木津町)と関西総合環境センター(KANSO、大阪市中央区)は、11月10・11日に和歌山県白浜町のコガノイベイホテルで国際ワークショップ「二酸化炭素の海洋隔離技術に関する生物影響研究の進展」を開催する。「二酸化炭素の海洋隔離技術」とは、大気と海洋をバイパスで直接結んで二酸化炭素(CO2)の海洋への吸収を促すもので、地球温暖化をもたらす大気中CO2濃度の急激な上昇を防止する対策として提案された。今回のワークショップでは、CO2海洋隔離の生物影響に関する最新の研究成果を集めて、同技術の環境影響評価の前進を目指す。当日は、海外からアルフレッドウェゲナー研究所(独)、モントレイ湾水族館研究所(米)、ルイジアナ州立大学(同)の研究者が、国内からは白山義久京都大学教授らが参加する。使用言語は英語。
クリーニング業界唯一の国際会議を11月に神戸で開催各国のクリーニング業界関係者が集う「国際クリーニング会議神戸大会」が、11月2〜5日に神戸国際会議場と神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)で開かれる。これは、クリーニング業界唯一の国際会議。神戸大会のテーマは「新たな価値の創造」で、マーケットが縮小する中、いかに経営の効率化を図り新たな価値を創造していくかを討論する。海外からは、米国、ドイツ、中国などからの参加が見込まれている。 10月31日〜11月2日にはインテックス大阪(大阪市住之江区)で、アジア最大のクリーニング展「クリーンライフビジョン21」も行われ、関係者間の交流が図られる。
大阪・堺市が「アジア民族芸能祭」を開催インドネシアとラオスから舞踊団来演堺市(大阪府)は、11月3日に堺市民会館で「アジア民族芸能祭」を、「関西元気文化圏」(文化庁提唱)共催事業として実施する。当日は「日本アセアン交流年2003」にちなんで、インドネシア・バリ伝統音楽舞踊団「リンガ・アスリ」とラオス民族音楽舞踊団が来場し、それぞれの国に伝わる民族芸能を披露する。
HISTORIC KANSAI:古都・奈良は、十二月のおん祭がいい
奈良には行きたいが、いつ、どこをどう見ればいいのか。奈良に長年住んでいる友人にきくと、「そりゃあ、おん祭を見るといい」と言う。12月中旬に催される御祭(おんまつり、おん祭)は、1136年、時の権力者が、五穀豊穣の祈りを捧げるために始めた祭である。860年以上の歴史をもつ。というと、なにやらいかめしいが、そういう厳粛さと、子供もとびはねたくなる楽しさが同居している。 奈良市は現在、奈良県の県庁所在地。静かな都市だが、西暦710年から784年まで都が置かれ、日本の政治・宗教・文化の中枢であった。日本史では、この時期を奈良時代とよび、古代文化が燦然(さんぜん)と輝いた、と記憶される。だが、それ以前にも以後にも栄え続けた都市である。神社仏閣や名所旧跡も数多く、年中行事も絶え間なく行われる。「けどねえ、おん祭り、が一番よ」と友人は言う。 実はもう、今年の祭も徐々に始まっている。10月に入ってすぐ春日大社の一の鳥居近くにあるお旅所で、祭のための仮御殿が組まれた。祭が近いよ、という知らせである。お旅所は、春日大社の若宮社のご神体をお迎えして、祈りを捧げるところである。 12月、行事は一気に加速する。11日、仮御殿の屋根が青い松葉で葺(ふ)かれる。15日、祭の参加者たちが大宿所で祈りを捧げる。16日夕刻から宵宮の行事。その日の深夜はいよいよ若宮社からご神体をお迎えする還幸の儀。午後10時から17日午前1時にかけ、すべての明かりが消された真っ暗闇のなか、ご神体はゆっくりとお移りになる。 17日午前10時から本殿祭。正午すぎからお渡り。一転して華やかな古代衣装のパレードになる。参加者たちは、道中のたくさんの社で、神楽、田楽、猿楽、東遊、などの舞を奉納しながらゆく。これらは、まさに古代アジア文化の展示行列になる。18日、能や相撲の奉納で祭の幕は閉じる。神事と古典芸能は、国の無形民俗文化財に指定されている。 奈良の街中は、期間中、縁日の店が並び、おおいににぎわう。こちらのほうが子供のころの友人にとって、最も楽しい記憶のようである。 この祭を見学した経験から言えば、ともかく寒い。厚着をしていくことだ。それに、たとえ行事を見逃しても落胆することはない。奈良公園の落ち葉を踏んで、鹿とたわむれるだけでも、古都は楽しい。(田中準造)
Kansai in Focus: 大阪市の国際交流員、文国偉さんは−日日是全力投球−9月24日、激しい雨の日だった。姉妹都市大阪市を表敬訪問した中国・上海市の友好訪問団は降りしきる雨の中を視察に出かけた。一行は前の上海市副市長で全国人民代表大会(全人代)副主任、周慕尭氏ら要人を含む11人。大阪城や海遊館などを精力的にまわった。小がらで、かわいらしい中国人女性が流れるような日本語で通訳をしていた。大阪城を説明するには日本歴史の流れを掌握していなければならない。海遊館では魚類などの専門用語が必要になる。難しい。通訳は大阪市の国際交流員、文国偉(ウェン・グオウェイ)さん(35)。この4月、大阪に赴任して来たばかりだ。「大阪の景気は悪いようには見えない。むしろ、活気があっていいと思う。街もきれいだと、訪問団の人たちはいっていましたよ」。文さんは視察の内容をすぐに報告書にまとめた。「わたしの日常の仕事ですか? こうした訪問団の通訳、日本と中国にかかわる関係資料の翻訳、大阪と上海を結ぶ各種イベントのサポートなどをしています」。大阪市と上海市は74年4月、友好姉妹都市の縁組を結んだ。来年は30周年を迎える。いきおい、多彩な記念行事が目白押しとなり、文さんの活躍の舞台はさらに広がって来た。大阪と上海は「国際商業都市」という点で似通っている。上海の人口、約1,500万人。上海はその驚異的な発展が世界の注目を集めている浦東開発区を擁し、経済成長率は年2ケタを超えている。くわえて、飛行機で飛ぶと、わずか2時間。中国風にいえば一衣帯水、指呼の距離にあり、姉妹都市としての条件はこの上ない。 「ふるさとは四川省成都です。水がきれいで'剣南春'という銘柄のおいしい酒を生産しています。『三国志』の舞台にもなっているところなんですよ」。四川省の外国語学院日本語学部卒。「当時、日本語の需要は特に高く、入試は難関でした」。卒業して3年間、日本の自動車メーカーの合弁会社で通訳を務める。その後、上海財経大学、上海海運学院で日本語を教えた。文さんは大学で日本語を教えていた先生なのである。それにしても日本語は複雑で難しい。早い話が1本、2本、3本の「本」を、わたしたち日本人は3通りに発音する。トイレにいたっては便所、お手洗い、化粧室、ごふじょう、かわや、はばかり、せっちん・・・まだまだある。習熟した日本語は、なまなかな努力では身につかないのである。で、文さんの週末。土日のありあまる時間をどのように過ごしているかというと・・・。「無論、日本語の勉強をしています」。いつもですか? 「はい、いつもです。日本で大阪で生活できることを本当に幸せと思っていますから」。日日是全力投球―なのである。そうした心意気が、大阪と上海の善隣友好にはずみをつける。任期は来年3月まで。「帰国後は元の職場にもどります。上海市女性連合会という、女性の地位向上と取り組んでいるところです」。(H)
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